Archive for ◊ 6月, 2017 ◊

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• 土曜日, 6月 10th, 2017

「イデアという花」良いですね、文句なしです。
貴兄のこれまでの思索が集約されているのだろうな。

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• 土曜日, 6月 10th, 2017

読んでいると知らぬ間に引き込まれてしまうような不思議な詩である。
ある種の内在するリズムが、それとなく私たちを詩の世界に引きずり込む。
それだけではない。どこか宗教的な世界を感じさせないだろうか。
「生は生でなかった 死は死んでなかった」
この生でもない死でもないというフレーズがそれを端的に表しているのな気がする。
平易な言葉で歌っているように思われるが、その底に高遠な思想性を秘めているな気がする。

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• 土曜日, 6月 10th, 2017

「イデアという花」くりかえし読んでいます。何かに対するレクイエムに聞こえます。
実を奪って虚に変える、そこに居る無を操る能力を察知させてくれます。
エゴイズム的関心を脱ぎ去りたいと冷静にもがく人間的幻影(自我)のもたらす有用性の価値からの脱走、生命の開放へと突きすすみたいのだが思想が虚無への意志となって羽ばたき心へ向かう道を脳が塞ぐ、すさまじい開放力を求めているのに拘束のもどかしさ、現実の虚しさがズンズン伝わってくるある種の地獄の歌でもあります。
宗教と関与りますと、どこかでニヒリズムに遭遇ことがあります。
井筒先生は、すべての存在者から本質(自我)を消し去る、そうすることで意識対象を無化し、全存在世界をカオス化してしまうことで前半が終る。真の宗教はカオス化した世界に再び秩序を取り戻す。ただ前とはちがって無化された花が全く新しい形でもう一度返ってくる!だがこの花は無本質であるー。
一度、カオスに戻し既成の秩序を無から再秩序化するのが宗教の一つの機能である。だから宗教の質がよく多くの人々を引きつけるには
「カオス化への戻し方と再秩序化の質にかかっている」
再秩序化の質が良くなる為には
「カオスへの戻し方が徹底している方が良いのである」
東洋思想の特徴としてカオスとしての宗教、再秩序化の本質を説くのなかで井筒先生は書いておられます。

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• 月曜日, 6月 05th, 2017

主催:海陽町関西ふるさと会
於:大阪新阪急ホテル H29年5月28日(日)11:00~2:30

大阪在住の友人(海南高校の同級生)建築家の歌一洋君から、突然、電話がかかってきた。「大阪で、講演をしてもらえないか?」と。「何?僕が?」
「ふるさとに関係のある話、何かあるだろう?」「有名人は、たくさんいるよ。ゴルフ日本一のジャンボ尾崎さん、元阪急監督の上田さん、ボクシング世界チャンピオンの川島さん。」
余りにも有名すぎる人は、多忙すぎて、予定が立たないのか?

海陽町は、平成の大合併で、宍喰町・海部町・海南町がひとつの町になった。
四国は、林業、農業、漁業中心で、企業が少ない。若者たちは、神戸・大阪・京都へ仕事を求めて、故郷を出る。
明治・大正・昭和初期までは、娘たちは、京阪神の、大きな商家へ、奉公に出た。「大阪へ行かなんだら嫁に行けん」と言われるくらいだった。
奉公の目的は、礼儀、行儀の作法を身につけることと、嫁入りの資金を貯えることことにあった。
人口の流出は、昭和、平成と止まらず、3分の1から、4分の1になっている。65歳以上が44%、子供の数は12人に1人の割り合いと、正に、超高齢社会、少子高齢化そのものである。(町長のあいさつ)
で、故郷を出た人、都市、大阪に棲む人たちに、集ってもらい、親交を深め、何か、力になってもらうという、役場の主旨・目的であろう。

結局、故郷を出て50年、千葉都民(千葉で棲み東京で働く)となった私が、講演を引き受けることになった。
「ふるさとと文学」「ふるさとと作家」について。
1. 石川啄木と故郷と短歌
24歳で病死した、天才歌人・啄木は、石もて追われる如くに、岩手の渋民村を離れたが、故郷を詠んだ秀歌は数しれぬ。
①ふるさとの訛りなつかし停車場の人混みの中にそを聞きにいく
②やわらかに柳あおめる北上の岸辺眼に見ゆ泣けとごとくに
③ふるさとの山にむかいて言うことなしふるさとの山はありがたきかな
孤独と絶望と借金と放浪の中で、歌った短歌は、100年の時が流れても、そのコトバの力(生命)は尽きることがない。
(コトバのDNA)(風景山、川のDNA)(風土、父母のDNA)
3つのDNAが(啄木の故郷である)

2. 五木寛之の代表作『青春の門』(全八巻)
ヒトが、ひとつの作品を50年も書き続ける、そんなことが、現実に、私たちの眼の前で進行している。
第九巻『青春の門』の最終章が、「週刊現代」にて連載再開。84歳になった五木寛之が、27才の主人公、あの伊吹信介を、シベリアを舞台にして、なお、活動させはじめた。
九州・福岡(筑豊篇)の第一巻は、正に、故郷の土の匂い、風の香り、人の気質、山川の風景、風俗が、むせかえるように、展開されていた。
私の一番好きな(篇)である。

3. 長篇小説『百年の歩行』(1000枚)
もう、創作ノオトを執りはじめて八年になる。1500枚ほどノオトを執り、取材し、資料を読み、現場を歩き、四国の故郷宍喰・海南・海部を舞台にした、祖母、父母、子と三代にわたる話を書いている。全30章。
文学を読めないが、オダイシサンを信仰する祖母、土方から身を起こした父、そして、戦後民主主義下に育った子供。(昭和)という時代への鎮魂の書である。
第一章(大里の寒竹迷路)
第二章(同行二人、南へ)
を紹介させていただいた。

文芸評論家(私のココロの恩人)秋山駿さんと対談させていただいた折、「君の、コトバの根を書けよ」と忠告された。あれから、もう、20年になる。作家は、一度は、眼をつむって、鼻をつまんでも、(私の裸形)を、小説化しなければならない。
肉体(父母)の遺伝子DNA
風景・風土の遺伝子DNA
コトバ(方言)の遺伝子DNA
ようやく、三つの、DNAに、正面から立ち向かって、取り組んでいる。

平成30年には、小説『百年の歩行』を完成させたい。
講演が終って、懇親会になった。次から次へと(ふるさと人)がやってきて、是非、その本を、読みたい、早く、完成させてくれ、10冊買う、30冊予約して親族に配る、と、私を鼓舞する声が、波となって押し寄せてきた。
中学校の野球部の後輩、高校の友人、遠縁の従兄、友人の妹、弟の友達、何十年も昔の、ふるさと人の顔を、白髪の中に探しながら、こんなにも、待たれている「本」はない。と思った。
講演会の後で、たくさんの人々から元気をもらった。感謝である。
最後に全員で(呼吸法)を実践してもらった。誰にでもできる、今すぐできる(呼吸法)である。
ストレスが解消できる。
ココロが静かになる。
不眠がなくなる。
(呼吸法)(瞑想)(イメージトレーニング)

平成30年の私の目標(日本初、一作家三分野同時出版)
1. 歩くコトバで書く小説『百年の歩行』(1000枚)~執筆中=(緑の本)
2. 踊るコトバで書く詩集『ある惑星の歩き方』(30作)~完成=(赤の本)
3. 跳ぶコトバで書くアフォリズム(3000本)『コズミック・ダンスを踊りながら』~完成=(青の本)