Archive for the Category ◊ 感想・書評・詩「魂の行方を求めて」 ◊

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

詩「魂の行方を求めて」は、私にとって、十年に一回、書けるかどうかの作品となった。
書きあげるのに、七年もかかった。あまりにも生々しくて、リアリズムでは書けなかった。辛すぎて。
で、マジック・リアリズムを使った。(事実=現実)を(ジジツ)に変えて、書いてみた。
弟夫婦に断って、書き、許可を得て、発表した。
たくさんの人、読者から、感想や励ましやお悔やみや批評が届いた。
その一部を、ホームページに掲載させてもらった。
どうか、黙読して読み、声に出して、朗読してみてほしい。
魂の声は届くだろうか?

(重田 記)

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

「魂の行方を求めて」を読ませていただきました。若くして亡くなられた甥御さんへの痛切な思いは、567章の長編小説を読むような深いリアリティとなって伝わってきました。美しい眼をもった若者は人の何倍もの人生を生きたのだろうと思います。
そして美しい魂は蛍となって銀河へ戻っていったというフレーズは、私に救いを与えてくれました。

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

「魂の行方を求めて」は篤い追悼の念が響き渡るようなレクイエムです。

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

享年32・若き天才ツーちゃんの死を悼む深い味わいのレクイエム、感動いたしました。

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

翼さんも、蛍になられて解き放たれて銀河を舞っていらっしゃることと思います。

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

こんな詩を書きたかった。

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• 月曜日, 4月 28th, 2025

宮沢賢治の名作、妹トシの死を詠んだ「永訣の朝」を思い浮かべました。
「魂の行方を求めて」も、秀れたレクイエムです。

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• 木曜日, 4月 24th, 2025

お便りありがとうございました。貴兄の甥御のご逝去のことを教えられたら、私もしばらくご返信を書くことができませんでした。甥御のご逝去、本当に残念でなりません。夭折の甥御に捧げた貴兄の鎮魂の詩は、何よりの供養になったのではないでしょうか。遠くのこちらからも甥御のご冥福をお祈り申し上げます。

アフォリズムもありがとうございました。現在、3900作品。区切りの4000作品まであと100作品。よくこれまで書き続けました。今回いただいた作品を読んでおりますと、貴兄はもうすでに大宇宙の中に一量子として溶け込んでおられるような印象を受けました。「3862. あらゆる物質、あらゆる生命、あらゆる時空も、エネルギーが変化したものです。だから、『(私)は光だ』と思っております。」― まさに宇宙法則に則っており、何も「おかしい」ことはないと、私は思います。

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• 月曜日, 3月 31st, 2025

1 ニンゲンが生きるということは(私)という魂(プシュケー)のお守(もり)をするということであろうか 古代ギリシア人のように

2 誰にでも身(ミ)に覚えがあるだろう 身(カラダ)が 突然 暴れだして 口(コトバ)が 不意に 止まってしまって 意(ココロ)という水準器が 急に 傾いて ニンゲンだから 魂(プシュケー)のお守(もり)は 簡単ではない

3 突然 ココロが叩き割られて 起(た)ち上がれないまま 通夜と葬式が終った夕(ゆうべ) 線香の匂いに息がつまって 誰からともなく 夕涼みにと 玉砂利の敷かれた広い庭に出た

4 「翼が蛍になって飛んどる ホラ 見てみ」翼の父(私の弟)が指差した 高い高い夜空に 一匹の蛍が飛んでいた「翼(ツー)ちゃんホタル?翼(ツー)ちゃんホタルや」と孫たちの声

5 ニンゲンが蛍になったのが不思議なのではない 全員が 同時に「翼という蛍」を見てそう信じたことが不思議だった

6 若者は都市へ ただあこがれて 自分の場所と椅子と夢と仕事を求めて 彷徨(さまよ)って 翼のはじめての仕事は?建築会社での地下鉄のトンネル堀り 次の仕事は?デザイン会社の撮影助手と運転手 最後の仕事は? 刺青(タトゥー)を彫る 腕のいい彫師であった

7 「こんなに美しいニンゲンの眼 ワシ 今まで見たことがない」面接の時「成績は悪いけど採(と)っとけ 見事な眼やから」社長は言った

8 とびっきり美しい眼は いったい 何を見たのだろうか?「カミもホトケも ほんまに おる ワシ見たもん」と見たままを一枚の絵に描いた 本格的な リアルな「仏像(ホトケ)」の絵

9 高い高い夜空に舞う蛍は、家の上空をゆっくりと3回旋回して北の山へと飛び去った「オトン オカン スマン」さよなら さようなら 青白い光は魂(たましい)の放つコトバであった

10 「とうとう翼も蛍になってしもうたわい」翼よ あらゆるものから解き放たれて 銀河へ 遠い遠い宇宙まで翔んで行け 庭に 家に 遺族に 深い深い闇と沈黙と祈りが来た

(合掌)