• 土曜日, 6月 10th, 2017
読んでいると知らぬ間に引き込まれてしまうような不思議な詩である。
ある種の内在するリズムが、それとなく私たちを詩の世界に引きずり込む。
それだけではない。どこか宗教的な世界を感じさせないだろうか。
「生は生でなかった 死は死んでなかった」
この生でもない死でもないというフレーズがそれを端的に表しているのな気がする。
平易な言葉で歌っているように思われるが、その底に高遠な思想性を秘めているな気がする。
Category: 感想・書評・詩「イデアという花」