3851. 「人間原理」の視点で見れば、おそらく、ニンゲンは(無限)だ。「宇宙原理」の視点で見れば、おそらく、ニンゲンは(無)だ。どちらの視点で生きるか人それぞれ。勝手に生きてみる。さて、いったい、何が見えるか、何があるか?
3852. 気がつくと、言葉の大海を漂流していた。耳で聞く言葉を食べて食べて、口から吐いて吐いて、放った末に残ったものが(私の言葉)だった。(言葉は誰のものでもないのに不思議だ)(私の言葉)が存在しはじめる。
3583. いつのまにか、(私)は、言葉を生きている。あらゆる現象や事象を言葉に変えて、生き直している。(モノ自体は、いったいどこへ行ったのだろうか?)
3854. ニンゲンは驚愕した。言葉で表現できぬものが顕れた。一切の統辞法、論理が役に立たない。(存在ならぬ存在の出現)さて、困った。釈尊は「無記」と断言した。21世紀のニンゲンは、どうする?ニンゲンの手に負えぬ(量子)奴!!
3855. 思考が狂うか?ニンゲンが狂うか?眼を開けて、ソレの傍らを擦り抜けるか?
3856. 詩人がいる。詩人とは?見者(ボワィアン)である。透視者だ。見者でない詩人は、贋物である。現代詩を書いている、九十九パーセントは、見者ではない。
3857. もちろん、詩人は、詩語の向う側のコトバを透視する。(量子をも)
3858. 眼で見る時代から、手で見る時代へ(手かざし)
3859. 〇〇ちゃん、遊ぼ!!楽しいよ。いったい誰の声か?
3860. 遊びも、趣味も、道楽も、仕事も、結局、ニンゲンが踊る、コズミック・ダンスの、ひとつの変種にすぎない。
3861. 小さな惑星も、巨大宇宙も、コズミック・ダンスを踊る、ひとつの時空という舞台にすぎない。存在が存在を楽しんでいるだけ。
3862. 「今日は何日ですか?ここは何処ですか?あなたのお名前は?誕生日は?」病院の医師が問い続ける。この時空の一点に(私)という存在を、貼りつけようとする。(私)は、何も応えられない。先生、(私)まだ(I)とは何かさえ、わからないのですが・・・。
3863. あらゆる物質、あらゆる生命、あらゆる時空も、エネルギーが変化したものです。だから、「(私)は光だ」と思っております。何かおかしいでしょうか?お医者さん!!
3864. 千年、万年、いや一億年も考えても、おそらく考えきれないことがあるのに、たった百年、太陽の周りを廻って、終ってしまうニンゲンなんて。不快です。
3865. 考えきれない、たったひとつのことは、そのまま、宇宙に残されてしまう!!
3866. ふたたび、誰かが、何者かが、その、たったひとつの謎に挑戦してくれるのでしょうか?(もったいない)
3867. 物質の精神化、精神の物質化。(石が考える)(考えが石になる)本当の革命とは、そんなものでしょうに。
3868. ニンゲンが石ころになる。決して、比喩ではなく。
3869. 叫び声も空に消えて、ココロは空っぽ。怒りも、悲しみも、大きな沈黙に吞み込まれて。ただ浮遊しているニンゲンの形姿。
3870. がらんどうの生きものを、果たして、ニンゲンと呼べるのか?(悲しみの底がない)
3871. 生きれば生きるほど、この惑星の一日が寂しくなります。いつも夕暮れです。さて、どうしたものでしょうか?
3872. 「寂寥」とか「寂静」とか、昔の言葉が、老いて、今ごろになって、身に沁みてしまう。困ったものです。(ニルヴァーナー)と。
3873. 本当に、何もかも、どんどんわからなくなってしまう。長く長く生きてきたのに。(とうとう一日が何かもわからない)
3874. 見えないものが在る、在るのに見えない(ニンゲンにとって、大切なことなのに)
3875. どうやら(私)ニンゲンの言葉も、宇宙言語(コトバ)に至らなければならない時が!!
3876. 「阿」や「吽」の根源に至った空海さんのコトバ(真言)は?
3877. 自然な、普通のことが、どんどん崩れていくが・・・(私)が(超私)になる?
3878. 「絶対の王」が存在した時代は、ものごとの白黒が、はっきりとわかったのに。
3879. 「光」の今は、いつも昔だ。やれやれ。
3880. 冬の淡い光に、庭の切り株が応えて。(沈黙の中のコトバ)
3881. とりあえず、正気で生きて、正気で死ねば、文句はないか。(後は野となれ山となれ)いやいや、宇宙の流れは、そうもいくまい。
3882. 無限個の光が空に舞っている。もちろん(私)もそのひとつだ。もうすぐ消えるが。
3883. 宇宙というテキストは、無限個の量子が作りだした、大きな物語であろうか?誰にも読み解けないが。
3884. ニンゲンも量子の子供だ。
3885. (私)は、私という身体さえ、充分には知らない。それでも、自然に生きている。なんだか、おかしい。
3886. 考える(知)の王は、たった一時間の、瞑想の深さには負けてしまう!!なぜか?
3887. (私)のアフォリズム「コズミック・ダンスを踊りながら」も、言語の限界を突破して、誰も読めないコトバの世界へと、疾走してしまうのか?
3888. ン?うんにゃ、ソレはちがう(父の声)
3889. 君がニンゲンなら、ボクは、ニンゲンをやめたい!!(プーチンに)
3890. 宇、宇、宇、宇宙と言い放てなくなって、茫然とする。(声が死ぬ)
3891. 来た、来た、行く行く、誰が何を見たというのだ。(何も来ない、何も行かない)
3892. もう、いいよ、お終いにしよう。断念の宇宙。
3893. 眼の死刑、耳の死刑、手の死刑、足の死刑・・・あらかじめ決定していたのか?
3894. パスカルは言った「あまり自由なのは、よくない」と。「必要なものが、みなあるのはよくない」と。なるほど、知足か。
3895. ①(私)がこの宇宙に生まれないという奇蹟。②(私)がこの宇宙に生れたという奇蹟。③(私)が死んで、ふたたび生き返るという奇蹟。さて、どれが一番の不思議であろうか?
3896. あらゆるところに、泡のように「時間」が起きあがってくる。気絶するほどの光景である。
3897. そして、ココロが、意識が、思考が、コトバという出来事の中に、ゆらいている。
3898. われわれの銀河、天の川銀河が一回転する。仮に、それを、「一銀河年」と呼ぼうか。その時、太陽は?地球は?ニンゲンは?何処へ?
3899. 月から見た、暗闇の宇宙に浮かぶ地球の写真!!全人類が写してきた無数の写真も、この一枚の、証明写真にはかなわない。(本当に、地球は宙に浮いて、漂流している!!)
3900. 21世紀のニンゲン。「哀歌」や「鎮魂歌」は、いつでも、平気で歌える(書ける)のに、いざ「讃歌」を歌おうとする(書こうとする)と、調子が狂ってしまう。「讃歌」を書こうとする右手を、左手が止めてしまう。やはり、歌も、時代が呼ぶものか!!