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• 火曜日, 11月 04th, 2008

「体重が減った方、どのくらいいますか? 手をあげて下さい」最後の挨拶で、佐藤先生が問いかけると、約8割の方が笑いながら手をあげた。

「では、腹囲が減った方?」約7割の方が手をあげた。「最後に、前屈はどうですか?」これも、8割の方が挙手をした。正確なデータが出るのが楽しみである。

4カ月も続けてくると、講師も、馴染みが出来て、お別れが名残惜しいのか、声をつまらせていた。参加者からも「先生また来て下さい」、「もう一度教えて下さい」との声が飛び交った。

6人〜8人のワークショップがはじまった。各テーブルには、保健師さん、専門家が一人づつ付いて事業全般について話し合った。

感想。生活の中で何が変わったか。考え方とか感じ方とか。周囲への影響について(主人、奥さん、子供たちへ、あるいは近所の方たちへ)。目標値の達成率について。今後の抱負について。それぞれ自由に語り合ってもらった。

そして、いよいよ、一人一人が1分間、自分の体験を発表することになった。
●お腹囲りが10cmも減りました(一同歓声!!)
●便秘の薬がいらなくなりました
●体重が5kg減りました
●寝起きが辛かったのが…前屈で…頭が足につくようになりました。どこも痛くありません(驚きの声)
●腰痛が消えました
●体が軽くなって…、毎日歩きたいです
●はじめは恥ずかしかったが、今では毎日歩いています
●体重3.5kg減、お腹は5cm。近所にもひろめています
●先生の使っている音楽、講義をビデオにして下さい
●食べ放題でしたが、正しい食生活がわかりました
●コレステロール値が下がって、体重も5kg減です
●みんなで出来ると本当に楽しい(一人ではなかなか続かない!)
●せっかく知り合ったのですから、町で会ったら是非、声をかけて下さい(いつまでたっても、60歳になっても人と人の出会いは新鮮なのだ!)
●人前で話すのが嫌でしたが、今では平気になりました(体だけではなくて心の変化もすばらしい)

本当に、体験が実を結んだという声をきいていると、正に【事業】をやってよかったという満足の表情が、参加者だけではなくて、保健師さんたち、スタッフ全員の顔にあらわれていた。

東北の人は“はずかしがり屋”なのだ。しかし、実行力はある。根気がある。4カ月も続けられたのだ。

全員がこういう教室を続けてほしいという希望だったのも驚きだった。

この事業は5カ年計画で、1年1年、地区を変えながら、実行する。

市では、グループの名簿を作って、仲間が今後も続けられるように支援したいと、応えていた。

民生部長による表彰式が行われた。
一人一人がニコニコしながら、表彰状を受け取る度に、大きな拍手が起こった。
部長のお話では、釜石市は少子高齢化の波を受けており、一人一人が健康で元気に生活する【健康づくり】を市の2大目標のひとつと考えており、5カ年計画に盛り込んだというご挨拶だった(もうひとつは教育)。

地域に6個所拠点を作って、【市】と【市民】が共同で作り上げる“釜石”をめざしているのだった。

最後に、血液検査が実施された。
今年度の釜石市の「ヘルスアップ事業」が終わった。

JR釜石駅前の“サン・フィッシュ釜石”で昼食をとりながら反省会を開いた。参加者の方々の笑顔をみると、苦労も消えて、また、来年頑張ろうという気になるものだ。全員の感想だった。

昨日、釜石駅に着いた時の、何かがちがうという理由がやっとわかった。山々のほとんどが、落葉樹でおおわれていたためだ。私には海・港には、松、杉、樫、厚い葉っぱ、低い木があるというイメージがあったために、常緑樹のない海辺が珍しかったのだ!

Category: 紀行文, 岩手県
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