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• 火曜日, 4月 19th, 2022

蟻が大河を渡っている
蟻が山を引いている
ニンゲンが銀河をめぐっている
ニンゲンが他の宇宙へと跳んでいる 宇宙際

 何の不思議もない
 わが超球宇宙は
 無限のコトバの織物だから

ニンゲンは 正気で 眼をあけたまま あらゆる夢をみる
(事実)も(夢)も(現実)も(幻)も
幻視もみる
ヴィジョンもみる
一切の見えないものまで見てしまう
見るものは それぞれにリアルだ

 何をしているかって? 一体 ニンゲンに
 何ができる?

もう特別にすることは何もない

ただ ひたすら 歩いている
巨きな楠のある公園へのそぞろ歩き
足と眼と耳と口と鼻と意識で 四季を歩く
時空の歩行者だ

 手ぶらで歩いているから
 (私)の姿がよく見える
 無限の中の1の(私)視点を変えると一即無限
 来たところも 行くところも 透視できる
 浮遊するニンゲンにとって
 歩くのが唯一の法楽

もう 何もいらない
最果てまでくると
行く処がなくなると
ひたすら古代人を見習って
(私)という魂(ブシュケ)をお守(も)りしながら
今日も閑かに瞑想している 寂静
宇宙眼鏡をかけたまま

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