Archive for ◊ 8月, 2010 ◊

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• 金曜日, 8月 06th, 2010
1101. 幻の手で、平手打ちを受ける。音が華になる。
1102. 思考の交配は、多種多様であればあるほど遠くまでゆける。
1103. 原種の形がなくなるほどに、混合されると、とびっきりの思考・思想が生れてくる。
1104. 石と水と空気が結婚をする風景。まだ(私)がいない原初の時。
1105. 決定する、断定する人たち。受け流し、あれもよし、これもよしとする人たち。
1106. 2がある。3がある。5がある。ゼロと1とで完成する(体系)
1107. ふらふらと、立ち寄る場所があるうちはいいが。
1108. 一番沈黙しているのは、やはり、あの人だ。
1109. 語らない人の前に出ると、どうしても、語らされてしまう。本当に、語っているのは、どっちだ!!
1110. 男と女しかいないから、女のことばかり語りたいがる男。男のことばかり語りたがる女。やれやれ、第三の性があれば、どうなったことやら。
1111. 盃を受けて、義兄弟の契りを結ぶ日本人。グラスの酒を呑み干しては、お互いのキンタマを握り合って、親交を確かめるロシア人。美学にも、いろいろあるものだ。
1112. いつのまにか、色褪せた真善美
      いつまでたっても輝いている偽悪醜
1113 道端の、石ころ、花々、草までが、7月の光の中で、存在として、輝いている。光の暈。
1114. お前は、ずっと、同じ音ばかり出している。たまには、転調してみたらどうかね。
1115. 君子の交わりは、適度な距離と時間。淡く。足を踏み入れれば、必ず、修羅場。
1116. 急所も、短所も、弱点も、すべて、摑られているから、音を上げるのは、亭主だ。
1117. 外では紳士。内では暴君。よくある話だ。
1118. 光子の声が響いている。
1119. 時間よ、あなたが爆発したから、(今・ここ)から脱出は、不可能になった。
1120. 居ても、居なくても同じ、無限の中の歯ぎしり。
1121. 水から来たものが水へと還る。何の不思議がある。
1122. コトとモノが、自然に、(私)に馴染む日は、もう、それだけで、うれしいものだ。
1123. とにかく、言葉の杖を借りねば一日がはじまらない。
1124. もう、2万日の朝を経験したが、朝と上手く握手できた日は、ほんのわずかだ。
1125. いつも、機嫌のいい人の、心の自己管理は、おそらく、おそるべき努力の賜物だろう。
1126. 閉じていく生は、歩行の減少に正比例する。
1127. モノもコトも、溶けて、流れ出している(私)から。で、(私)は在る、居る、生きていると呟いてみせる。
1128. 老いてこそ、(私)を棄てる境地へと、(私)の言葉が成熟せねばならぬのだが。
1129. 身体の日々の衰弱が、決して、思考の衰弱であってはならぬ。
1130. 形式を熟知して、崩してこそ、面白い味がでる。
1131. 体調が崩れると、思考の色合いまで変わってしまう。
1132. 国も、会社も、数値を、目標を設定するから、ニンゲンを縛りつけてしまうのだ。しかし、指針がなければ、動かないのも、またニンゲンである。
1133. 元気が第一だと、走り続けている人の耳には、案外と病者の声はとどきにくいものだ。
1134. 崩れっぱなしを知った人は、不用意に、言葉を発しない。
1135. 夢を描くだけ描いて、頓挫する。孔子・聖人と呼ばれた人も、敗れ続けた。
1136. 目標も持たず、ただ、生れてきたから。飄々と生きている人がいる。充分ではないが、不満足でもなさそうだ。
1137. 身の丈に合わぬことは、一切、考えない。(現実)だけを、黙って、生きている。
1138. 2000億個の銀河に誘われて、踊っている、コズミック・ダンスを。
1139. 漂流、難破は、ニンゲンの常だ。宇宙には、港が、少ないから。
1140. 蝉は、木の皮に止まっている。ニンゲンは、時空に浮かんだ存在の皮に止まっている。
1141. 恥もかく。放心もする。(私)を持続するために。(私)を実現するために。
1142. 夏になると、考える。
      1. 死後のこと(他界)
      2. お化けのこと(幽霊)
      3. 宇宙のこと(銀河の彼方)
1143. また会おうねという声の深さに躓いて。
1144. さようならの時が来た。さあ、無限者へ。
1145. 沈んで、沈んで(私)が私の中へとどこまでも落下する時、モノの重さよりも重いものが、(私)の中には、在る。
1146. 宇宙の投げかけてくる?には、限りがない。で、いつまでも、ニンゲンは、応答せねばならぬ。
1147. 水さえあれば、ニンゲンは、7日も10日も生きられる。クマムシは、水さえあれば、仮死?から再生できる。
1148. ニンゲンが、考えるよりも、存在の形態・在り方の方が、もっと深いことかもしれぬ。
1149. 生きたり、死んだり?死んだり、生きたり、この自由自在なクマムシの在り方は、ニンゲンの死生観を見事にうち破ってしまう。
1150. 誰にでもわかる、それが一番いい言葉だ。
1151. かつて、心に響いた言葉が、今は、素通りしてしまう。
1152. 四畳半のリアリズムから、無限大宇宙のリアリズムまで。言語の強度が試されるのだ。
1153. 存在の発条に思考の発条が、どこまでもついてゆけるのか、それが勝負だ。
1154. また落ちた。青い柿の実が。庭に、ニュートンが立っている。
1155. モノを動かしてみる。コトを起こしてみる。その時起きる風のようなものが、思考である。
1156. 眺めても、眺めても、崩れない文章の確立の夢。
1157. 意識・近代的自我など殺してしまって、無とともに浮遊する。
1158. 漱石は「則天去私」荒川修作は「天命反転」。天とは、宇宙の法であろう。従うにしろ、背くにしろ、(私)は未知のまま。
1159. 否(私)ではなくて、非(私)へと移動する。肯定でもなく、否定でもない。
1160. (私)は、私の心臓が、はじめて、コトンと動いた時の、その音を、思い出そうとした。で、その音が、私のどこに存在しているのか、記憶の、いや、脳ではない、もっと別の、音の残響を探しはじめた。
1161. 電子として、飛び交うパソコンの中の、電子言語のすべてが、情報という訳ではない。やれやれ、探せば、いつでも、便利に、情報が手に入るという、錯覚。
1162. 遊びはおもしろい。仕事はおもしろい。生きるのはもっとおもしろい。誰か、確信に満ちた声で言い放ってやれ。
1163. 否定につぐ否定、悲観につぐ悲観、それでは、誰でも参ってしまう。トリックスターよ、歌って、踊ってくれ。
1164. 声の調子がちょっとかわるだけで、心は充分に明るくなる。
1165. 生きている存在だけが、生きていることなのか?死者たちが存在しているのは、生きていることではないのか?生きていない者たちは、生きてはいないのか?(存在の形ということ)
1166. 無限小から無限大まで、その幅は、ニンゲンの日常生活を超えてしまう。だからといって、無視できるものではない。発見してしまったものは、存在し続けるから。
1167. (私)は、無限個の零の後に現れた1のようなものであっても、コズミック・ダンスくらいは、踊ってみせる。
1168. (私)の声に(私)が応えている。(私)が考える(私)に応えている。結局、その運動が、(私)を成立させている。
1169. 視えないものも在る。ないものも在る。問題は、ないという在り方だ。(ブラック・ホール?)
1170. わかっていない人が、わかっているように語っていると、どういう訳か、すぐにわかる。蒼ざめたまま、立ち尽くせ。
1171. 30億年という時間を体験してみようと、(私)は、深夜に、時空を超える旅へと出発したが・・・。
1172. 言葉は、いつも、時代が呼んでいる。
1173. (私)が無私に至れば、声は自由だ。
1174. 狂的ですらある。ニンゲン。
1175. 「食べる」は、善であり、悪でもある。
1176. 「耳鳴り」妙な言葉である。(私)が発した音に私が不快になる。
1177. また一人、死者からの音信があった。真夏日の葬式。
1178. まだまだ、宇宙は、ニンゲンの手には負えない。
1179. 言葉が裂ける。叩き割られてしまう。そんな時には、沈黙で、対抗する。
1180. 夏。光。熱風。なぜか、遠い、遠い日のことを思ってしまう季節である。汗の中で。
1181. 地図上に作られた迷路は、所詮、迷路である。決して、迷宮ではない。
1182. あかあかと輝く夏の太陽の下、炎天下に、「奥の細道」結びの地・大垣を歩く。俳聖の影を踏みながら。
1183. 黄昏から真夜中の闇まで、(私)を通りぬけていくものを、凝っと見ている。誰そ彼と。
1184. 40度近い猛暑が2週間ばかり続いただけで、(考える力)をもって、生物たちの頂点に君臨しているニンゲンも、ポロポロ、ポロポロ死んでしまう。クマムシは、150度の熱にも、真空にも、宇宙線にも、6000気圧にも耐えられる。やはり、地球の最強の生きものは、ニンゲンではなく、クマムシである。
1185. 立ち去る人の限りなくて、魂であふれる地上に立ちつくしている。
1186. 白紙には、アフォリズムがよく似合う。
1187. 何?何?何?耳が視てるよ。
1188. 不死の場はない。場も死ぬから。
1189. (私)は特別な生きものではない。ただ不思議なだけ。
1190. 長い間、(私)を納得させる、たったひとつの言葉を探している。あれでもない、これでもない。
1191. 政治家の質の劣化を嘆くよりも、政治家の発する言葉の劣化を嘆きたい。
1192. 宇宙の夜は、いつまでたっても夜のまま。銀河の煌めきだけが、闇の中の花である。
1193. 生命はすべて光の子。光が呼吸しておる。
1194. 暗黒星雲。光らない星。光るのが星。いいや、暗黒に横たわる星雲こそ、すべての、存在の母かもしれぬ。
1195. ソーメン。冷やし中華。アイスクリーム。三点セット。毎日毎日、舌が、胃が要求をする猛暑の夏の、食べものである。
1196. 熱が脳を溶かしてしまう夏。水が(私)から蒸発してしまう。歩いているのは、いったい、誰だ?
1197. 炎天下、生命の巾が見えてしまう。
1198. わいわい、ざわざわ、がさがさ、いったい、何をしておるのか、誰も、本当のことを知らない。
1199. せめて、死ぬ自由くらいは残してくれ。万能細胞よ!!
1200. 忍耐の限界が来て、自爆する者たち。音以上に、存在が、軽くなってしまう。耐えられぬ。