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• 火曜日, 11月 04th, 2008

文学精神の峻刻さ

文体のない書き手の多い中で、彼の重く沈みこむような文体は、的確に暗い映像を刻み込む力をもっている。
恐らく、こういう集中度の高い文章を持続的に書き続ける彼に、苦痛がなかろうはずはない。
「風の貌」は、実に本年の最も注目している小説の一篇の中に入れてよい作品である。

書籍について———————————————————————-

「風の貌」(三文社) 絶版

Category: 著作
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