Archive for ◊ 2月, 2023 ◊

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• 木曜日, 2月 09th, 2023
3701. 400年の時空を超えて「スピノザという風」が吹き渡ってくる!!「エチカ」という言葉の火を燃やしながら。

3702. その速度、強度、スケールは21世紀という時代に置いても決して古びることのないコトバである。

3703. 中世における、カミの時代の汎神論、無神論は、とぴっきりのものであるが、スピノザの凄みは宇宙における(私)の不思議を探求したところにある。自然はカミ。

3704. 1から無限まで、すべてを、自分の思惟のみで築きあげた、スピノザという建築。

3705. 20世紀の、最高の哲学者、ジル・ドゥルーズが思考の風となって、「スピノザ」を書きあげた。風と風が正面衝突するスリル。「読む」の究極の「本」。「来たるべき書物」だ!!

3706. 「無為の時間」は、老人の一番の楽しみであり、特権でもある。終日、風に揺れる木々を眺めている。

3707. 流れている、流れている、流れている。何が?木が、風が、時間が、空間が、私が、宇宙が!!(飽きることなどある訳がない)

3708. 役に立つ?有用?無用?会社の?社会の?世間の?家の?国の?そんなことはすべて、棄てる!!(無用の用)

3709. 何もしたくない(気力という気力が消え失せて)。そうやって、ヒトは、滅びていくのだ。何もしないヒト。

3710. 何もない日を生きている。(反復)つまり、一日の流れが、色も形も匂いも、すべてが同じものに見えてしまう。特別なことはない。

3711. 誰のコトバでもないコトバをそのコトバを(私)のものとして輝かせる固有の光。幾多の、詩人、作家たちが立ちむかっては、滅びていった。

3712. コトバの死の光り。(死)のコトバではない。

3713. 内なる(死)を宿さないコトバは、輝くことがない。

3714. 存在の消失点、不可触の地点から来るコトバ。思考を超えて。

3715. 無限噴出がある。無限消失がある。たったひとつのコトバに支えられて。

3716. わかった!!と思った瞬間に、もう、変化して、すりぬけてしまうもの。コトバも破壊されて。

3717. ココロを、ゼロ・ポイントに落としても読めるコトバ。ココロを、ゼロ・ポイントに落としても書けるコトバ、来たるべき唯一の「本」とは、そんな、言葉の向う側のコトバで書かれたものである。そんな「本」が、世の中に、何冊ある?

3718. ココロが、必要とする、コトバだけ、パンのように食べたい。

3719. 虚数のようなコトバ。自然に見ると、見えないコトバ。ひとひねりして、ある角度から眺めると、浮きあがってくるコトバ。

3720. まるで、毎秒、身体を通りぬけていく、宇宙線のように存在しているコトバ。

3721. 蝉の鳴く声には正確なリズムがある。光にも、光のリズムがあるのであろうか?

3722. (実)から(虚)へと(虚)から(実)へと吹きぬける風がある。宇宙の原初から。

3723. 白昼光の中で幽霊を見る。いったい、何の幽霊か?狂うなよ、意識!!

3724. 眼の限界を超えてまで見てしまいたいニンゲン。そこにあるのは、何?虚数のようなものか?

3725. カンカン照りの真夏日の歩行は怖い。何を見てしまうか、わからない。何時の間にか、境界を超えていて。

3726. 宇宙が見ている無数の夢のひとつが(私)であろうか?(私)も宇宙の夢を見るが。

3727. ジレンマ。矛盾。ダブル・バインド。全力で生きる-書く-すると身体が悲鳴をあげる。崩れる。ゆったりと、生きる、書かないで。-すると、毎日が日曜日。生きている実感がない。スリルがない。

3728. エネルギー。生きている限り、何かをするためには、エネルギーがいる。一番つらいのは、衰弱だ。エネルギーが出てこない。(だから、病気は辛い)

3729. バランス。何かをするために、ニンゲンは死にもの狂いなる。バランスなんか考えない。しかし、身体やココロが壊れて、悲鳴をあげると、ようやく、(バランス)が必要だと思い知る。

3730. 歩こうとしても、足が動かない。考えようとしても頭が働かない。どうする?身体もココロも、とうとう錆ついてしまった!!憮然とする。

3731. 日々のレッスン。一歩一歩、歩いてみる。一日一行でも、ものを書いてみる。

3732. 老化、衰弱を嘆くよりも(老人力)を発揮してみる。

3733. 苦の中に楽を、悲の中に喜を、瞑想でもして「空(くう)」へ。

3734. 私は狂人だという狂人はいない。私は「正義」だという狂人はいる。(ヒットラー、プーチン)

3735. コロナ・パンデミックの世界であるが、(光)でもある。もちろん(光)は、私の内部に。

3736. (知る)と(体験する)では、一と百くらいの差がある。それでも(無知)は罪である。想像力を使ってでも、映画「夜と霧」を観る。フランクルの「夜と霧」を読む。(ヒットラーの「わが闘争」を読む)コトバの正体が見えてくる。

3737. 最後に残る人間らしさとは?恐怖から無関心、無感動に。それでも、(ユーモア)と(慈愛)は残る。

3738. アフォリズムは思考(頭)で読まない。数十兆の細胞の感性で読むこと。コトバの絵を見る。コトバの音を聴く。そして、身体の中へ入れてゆっくると味わってみる。

3739. 21世紀の、自由な空気を吸って育った、ロシアの若者たちが、戦場へと放り込まれて、果たして、人を殺せるだろうか?しかも、敵ではなく、兄弟を。

3740. (無)から一切が誕生(顕現)したから、当然、一切は分解されて、死んで(無)になる。

3741. そのサイクルが、無限に繰り返されるとしたら、(生)も(死)も、(宇宙)も(反宇宙)も、ニンゲンの意識と思考の外部のにある。

3742. 10の500乗個の宇宙の誕生と死を、ニンゲンは、検証できる術をもたない。

3743. 思うことは実現できる。想像できるものは、在る。しかし、量子は思考できぬ。(思う)(考える)というスタイルにも限界がある。

3744. 永遠の相の下に、つまり、宇宙に私はいるという、感覚が、人間には装っている!!どんな恐怖の中でもどんな困難な状況下でも、ニンゲンに最後に残るのは、この意識である。絞首刑寸前の死刑囚にも。

3745. ココロの中に、幻想でもいいから、(私の意識の世界=未来か明日)をつくり出すと、(私)は、まだ、生き延びられる。つまり、私の内部に(光)を発見すること。

3746. (私)が、本当に、完了してしまうのはココロの、意識の招き出す世界が、絶えた時である。ニンゲンは「内部」から死ぬのだ。

3747. (無)あらゆるものを噛み砕いて蒸発させてしまう力。

3748. 時空の外部へと放り投げる力(無)

3749. (死)(空)(無)と呟いてそのコトバをも消してしまう。

3750. 空気の流れに発生する(声)の波、時空の流れに発生する(コトバ)の波。