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• 火曜日, 5月 10th, 2016

3201. ゴッホの、絵画の、渦の生成の秘密はいったい、どこに、あるのだろうか?あらゆる水は廻る。あらゆる空気は廻る。あらゆる物質(素粒子)は廻る。時空は廻る。スピンする宇宙である。存在と非在の根の根を、ゴッホの眼は視た、渦だ!!と。
3.11の大津波の渦、原発の原子の渦、大地震の揺れる渦、そこから一切が起ちあがってくる。
-宇宙渦を、ゴッホは透視した-(吉増剛造の『我が詩的自伝』を読みながら)

3202. 「吃る」、「閉じ込もる」、「分裂する」、「非常時」が来る。発語する-詩-である。「怪物君」が顕現する。吉増剛造よ、あなたは、いったい、どのような宇宙に、生きているのか?

3203. 分裂もせず、失語もせず、自殺もせず、離婚もせず、狂気と正気の境界線の上をコトバで歩いてきた。吉増剛造が77歳になった!!現代にも、詩人が存在できる、証明となった。何時、一線を越えて、壁の向こう側へ落ちるか、わからない、もう、二度と、戻って来れない、吉増のコトバは、そんな危険に満ちている。
何処へ行くかわからない(おそらく、本人も)詩のコトバは、スリル満点で、いつも、新しいモノとコトが生成される。吉増宇宙を航海する快楽は、至福の読書でもある。

3204. ゴッホは、渦を見る。(私)は、光の独楽(スピン)を見る。直視、幻視、透視する力のあらわれ。

3205. 春の菫色の空間に舞う光の独楽が、ただ坐っている(私)に力を与える不思議!!生命が呼応して疼くのだ。

3206. 特別なことが何もなくてもただ、二時間、歩き続けただけで(私)の内部が改変された。

3207. 光で、質量が一気に変わってしまった春の坂道で、山桜花の白が、生命の頂点にあった。

3208. 神的シンタックスが、舗石の坂道から立ち昇ってくる気配に、熱っぽさが増している(私)が、不意に、目覚めた。

3209. 無限変容する、存在を、無限放射する大慈悲を、それを、「大日如来」と呼ぶ、「法身」と呼ぶ、空海よ!!大宇宙のことだなと了解する。で、宇宙は、「法身のコトバ」であった。

3210. (1)であれ(私)であれ、宇宙そのものの謂であろう。

3211. 事象の地平線、存在の消失点、(私)もまた、そこへと、宇宙の風に吹かれて行く者である。

3212. 宇宙の消失が、あらたな宇宙のはじまりであると、どうやって、証明できるか?人間よ!!

3213. 宇宙で一番、速いものは?と問うと、ほとんどの人が、(光)であると答えるだろう。実は、(光)は、宇宙という器が出来てから、宇宙を飛ぶ、一番速いものである。答えは、宇宙という存在が誕生して、時空間という拡がりが生じた、そのスピード、宇宙のインフレーションが、宇宙で一番速いものである。

3214. (光)は、宇宙という時空を超えられない。時空のないところには、(光)は存在しない。???すると、闇の、ダーク・マター、ダークエネルギーは、時空を超える存在であるかもしれない。

3215. 形の在る無しに、こだわってはならぬ。存在と非在は、背中合わせである。

3216. 存在は、エネルギーの、まばたきに過ぎない。

3217. 負のエネルギーは、形のないものを構成するであろう。ニンゲンの眼には見えないが。

3218. (虚)の存在は(虚)の鏡が写すであろう。

3219. (生)と(死)という区分そのものが、「人間原理」からくるものだ。「宇宙原理」では、意味を成さない。(在る)は(無い)。(無い)は(在る)と。

3220. ニンゲンよ、たまには、一日という時間を生きる、地球の時間を離れて、1000億兆年の時間を想像してみよ。空には、星も銀河もない、ただ、闇だけがある、宇宙!!

3221. 眼の限界、見るという限界、さて、その時、五感以外の何が役に立つか?眼の誕生は、次のステップに何を待つか?

3222. 百年、千年、万年、億年、兆年、時間の旅を考えてみると、ニンゲンの、宇宙への、最終目標が定まるだろう!!無限個宇宙への旅である。

3223. 科学の証明が役に立たぬ。科学が通用しない時代には、ニンゲンが、次の存在へとステップする時だ。(猿)から(人間)へ跳んだように。(人間)から(x)へと跳ぶ。

3224. 無限変容する存在の、ひとつの通過点に(私)は、ニンゲンとして、在る。

3225. 虫が蝶になって空を飛ぶ不思議。ニンゲンが、姿、形を変えて、宇宙を飛ぶ不思議へ。

3226. (夢)の形は、いつも、ニンゲンの、来たるべき存在を、暗示している。

3227. ニンゲンが(私)に至った無限時間と死んでからの、無限時間と、いったいどちらが、長く、重要であろうか?一瞬の、現世を生きる(私)が、何に、重きを置かねばならぬか、もう一度、よくよく、考えてみなければならぬ。

3228. 理性(知)と良識と常識で、生きてきたニンゲンが、3・11を体験してみると、ニンゲンの(知)を超えた、不条理と、不思議の時空に、身をゆだねたくなったのも、当然である。

3229. (知)が壊れて(知)の外に(信)を置く、小さな、小さなニンゲンの(脳)の外に生きる、いや、内と外、数さえ、越えねばならぬ。

3230. 考えるな、ただ生きよ!!(A)なるほど。疑え、一切を!!(B)なるほど。

3231. 思考(意識)があってか(B)存在(モノ)があってか?(A)

3232. 宇宙の(量子の)意識を考えると、カミの存在が浮かびあがる!!

3233. (無)からの自己生成化(生命化)がある(科学的)、カミの存在をぬきにして(宗教的)

3234. 存在(モノ)を発見するのは意識(考える)であって、それを表現するのがコトバだ。-それは、本当であろうか?

3235. 意識の発見なしに、宇宙(時空)は存在しない、ニンゲンにとって。

3236. 流れる、流れる、大きな時空が流れる。無常迅速に。母が死んで。

3237. 帰らないのは何だろう 帰れないのは何故だろう 帰らないのは誰だろう 帰れないのは何時だろう?

3238. 生きても生きても、生きれば生きるほど、ヒビ割れるニンゲン存在である。

3239. 生きてもいけない、死んでもいけない、いつも、ニンゲンは、ダブル・バインドの中にいる。

3240. 解決などという便利なものはない。だから垂直にも歩け。

3241. 混沌なら、まだ、いい。エネルギーがあるから。

3242. 閑かに、生きる。足元には、いつも炎が。

3243. 在ったような、無かったような、手触りも希薄な、生命となった。(アラユル物ヲ、忘レテシマウ)

3244. 考える(私)を棄てる日も月に一度くらいは持ちたい。

3245. 他人の沈黙(コトバが来ない) (私)の沈黙(コトバを発しない) 宇宙の沈黙(コトバが死んでいる)

3246. 本当の(私)の沈黙とは、話さないだけではない。(私)のココロも(私)の思考も(私)の感情も(私)の意識も一切が、動かないことである。

3247. 水を廻している。(私)の全身に。いや、本当は、水の中を(私)という生命が廻っているのだ!!

3248. 一切をよく見る、よく考える、いや、洞察するのだ!!深い洞察は宇宙に至る。

3249. 恐怖も不安も畏れもその観念や概念を消し去れば、(私)は私自身を自由にできる。

3250. 歩くは、一歩毎に、(私)を捨て去る行為である。現れる、消える一切が(足、歩く)になる。