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• 木曜日, 9月 01st, 2022

 てんでんこに生きているニンゲンがいる

 ヒトは それぞれの
感覚で 意識で
言葉で 思想で
多様な宇宙観で てんでんこに生きている

 たいがいの人は
(今)(ここ)を現実と思って
生きていると言う
 しかし よくよく考えてみると
(今)とは いったい 何時の(今)か
(ここ)とは いったい どこの(ここ)か
(現実)だって? どんな(ゲンジツ)?

 揺らぎが ふたたび 襲ってくる
あらゆるものを

撹拌
シャッフル
する 無限の量子の手
1000億個の銀河群をひとめぐりして
帰ってきた無限遠点からの旅人は
いつのまにか(他者)になっている

どこでもない場所と誰でもない(私)に
怯えながらも 揺れて 漂って(今・ここ)を
探してみるが みつからない
そんなものは もう どこにもない

ヒトが てんでんこに生きる証拠がある
 夏目漱石は?「則天去私」の位相に
 荒川修作は?「天命反転」の宇宙に
 石牟礼道子は?「苦海浄土」の心世界に
 重田昇は?「一即無限」の超球宇宙に

モノもコトもヒトもココロも宇宙も
わかればわかるほどに
わからなくなる!!
本当のことなど
とうの昔になくなった ニンゲンがそうしたのだ

一切が 時空が 振り出しの(無)に戻る
そして ふたたび みたび よたび 波が来る
 ただ エネルギーの渦の中に
言葉から「コトバ」の宇宙へと
翔び続ける 宙吊りになった 存在者が
顕現して 浮遊している

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